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zoom RSS トーハクで再び春日野の風景にふれ、鹿とたわむる〜春日権現験記絵

<<   作成日時 : 2014/08/28 10:36   >>

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 特集 春日権現験記絵摸本T −美しき春日野の風景−

  @ 東京国立博物館本館特別2室 〜8月31日(日)まで


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 春日権現験記絵


 原本は、鎌倉時代後期、左大臣・西園寺公衡の発願で、宮廷絵所預・高階隆兼によって描かれた、大和絵絵巻の最高峰の一つ。(現在、三の丸尚蔵館所蔵)

 今回展示されていたのは、トーハク所蔵の、江戸時代後期に紀州藩主・徳川治宝(はるとみ)の命による模写。
 おなじみ冷泉為恭(れいぜいためちか)をはじめとする錚々たる復古やまと絵師たちによる、渾身の復元模写。全体的に、筆致に緊張感みたいなものがにじみ出ているような気もするが、原本と同じく絹に豪華な絵の具を使い、技巧の限りを尽くして、原本の優雅で透き通った美しさにあふれた世界を再現している。
 数百年の時を超えて鎌倉時代に引き継がれた平安の精神が、さらに数百年後の江戸時代に見事に蘇り、現代に伝わっている!

 そしてさらに驚くべきことは、その風景が、絵の雅さ、清々しさそのままに、奈良の春日大社に残されていること。


 先日、春日大社に参拝したばかり、記事もアップし終えたばかりなので、実にタイムリーで感銘深い展示でした。
 実際の風景の写真をのせながら、絵巻の美しい世界をご紹介したいと思います。



 巻第十六


 笠置寺の貞慶上人が、春日大明神を笠置へ勧請する話。
 若宮で祈っていると、春日大明神が貞慶に憑依し、笠置へ行くことを和歌で伝える。 


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 南門付近。

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 南門(絵と同じ角度の写真にしました)と若宮への道。今も川があります。

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 若宮に続く御間道は、上の写真の通り現在は灯籠がずら〜〜りと立ち並び、その点は絵だいぶちがう。
 絵に唯一画いてある灯籠を、実際の写真から探してみたが、右の写真(宝物館)しか見つからなかった。

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 若宮付近。

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 若宮の前に並ぶ小社、そのまんま。

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 若宮。

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 左写真、絵と同じ方向から。
 右の写真は逆の方から見たところだが、絵の通り、3つの建物が並んでいる。

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 こちらは、春日大明神を勧請した笠置山の風景。神様が宿った証拠に、巨大鹿が出現。

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 巻第二十


 鎌倉幕府と興福寺の争い。
 鎌倉幕府のあまりの横暴に、春日山の木々がいっせいに枯れ始め、春日大明神が春日山を去ってしまったのではないか、という噂が流れる。
 絵は、そのラスト、鎌倉幕府がついに折れ、春日山に無数の星のように神々しい灯火が還ってくるところ。

 
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 二之鳥居付近。

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 二之鳥居(右)とその中側、くぐってすぐ左にある祓戸神社。(左)
 絵とまったく同じ位置関係。鹿までいっしょ。

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 以下、一之鳥居付近が舞台の絵が続く。

 一之鳥居の写真を探したが、夜の写真しかみつからなかった。(しかも数年前のもの)
 ご覧のように、今も鬱蒼とした森の中にある。


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 巻第十一


 一之鳥居付近に、春日大明神がもとの社(鹿島神宮か?)に還られるという内容の高札が掲げられた話。

 ネットで調べたところ、この巻は、展示されていなかった他の段がスペクタルですごいようなので、いつか観てみたい。


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 巻第十二


 東大寺の僧、恵珍が、三宮の本地仏である地蔵菩薩の姿を見る話。


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 巻第二


 白河上皇の春日参詣。


 回廊で撮影した灯籠と同じ藤の豪華な装飾。

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 警護の武士が密集している鳥居付近。

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 鳥居のすぐ手前に建物があるが、どこだろうか。

 下は、先ほど巻第二十のところで写真をのせた祓戸神社付近、つまり鳥居の中から二之鳥居を撮ったもの。
 鳥居の前に、車舎が見える。
 絵とは逆方向から見ているとは言え、小社、鳥居、大きな建物、すべて絵とぴったりな位置関係なのだが・・・・。

 この巻の絵には、鹿の姿が見られない。

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 舞楽のシーン。

 楽団がちょっとしょぼい。

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 巻第十九


 「悪党」によって盗み出された春日の御正体・神鏡を取り戻す話。


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 二つの殺伐としたシーンの間に、森々と美しく透き通った雪景色が。

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 めったに見られない御神体。

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 この展示、春日大社に参拝したことのある方、これから参拝しようという方には、必見です。もう終了間際ですが(8月31日日まで)、お出かけのチャンスがある方は、ぜひ。
 また、タイトルに「T」となっているので、続きもある模様。期待したいと思います。





 その他、春日大社関連の展示も充実。


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