海を抱くコテージ・安房自然村正翠荘(お気に入りの建物・特別編)~SW南房総旅行アルバム・3
この日の宿は、安房自然村、正翠荘。
南房総国定公園の一部である安房自然村は、
房総フラワーラインの終点、房総半島の最南端近く、
青木繁の「海の幸」の舞台にもなった、
(そして、ドラマ「ビーチボーイズ」の舞台にもなった)
美しく素朴な布良浜(めらはま)海岸(阿由戸浜)に面する丘陵に広がるリゾートです。
ここは、不老山薬師温泉という温泉地で、民家風のそば処「涼庵」(わたしが行った日は休業中だった・休業期間は不明)や「名主の館」で食事をすることもできるため、日帰りの入浴客でも賑わうところ。
メインの宿泊施設である「正翠荘」は、なだらかな丘の中腹に、背後に緑鮮やかな山々を背負いながら、眼下には青く広がる布良の海を見下ろすようにして建っている、洋風コテージ。
最高のロケーションもさることながら、
その建物自体が、実にすぐれた本格コテージ建築。
全面ガラス張りの、巨大な三角屋根の正面吹き抜け(内部は食堂)を中心に、
素朴な木の柱と白壁、それからやはり三角屋根が印象的な客室が、まるで海を抱きかかえるように、左右対称の雁行型に配してある。
その考え抜かれた意匠、構造は、見た目からしてすでに美しく、
さらに、食堂から、そしてすべての客室から、つまり、建物のどこにいても、海を眺めてくつろぐことができる、というしくみ。
海のリゾートにふさわしい、すばらしい建築。
▽ 正面ファサード全体像
メインエントランス(山側の裏手)からロビーに入る。
ロビーの空間は、そのまま吹き抜けの大食堂に続いていて、
客の目に、いきなりこの絶景が飛び込んでくる。
ロビー方向を振り返る。
吹き抜け空間には、
通路が渡らせてある。
(左右の2階客室に続いている)
通路に上って、
通路から、また正面を見る。さらに展望が開ける。
客室。
洋室に、広い座敷のついたタイプの部屋。
天井が高く、快適。
ベランダからは、もちろん海が見える。
ちょうど美しい日没となった。
夕食。
スタンダード・タイプだったが、これでも、ちょっと豪華すぎ。
これに、あわび付きや伊勢エビ付きのプランもあるが、おそらく食べ切れない。
ついでに朝ごはん
ライトなどの意匠も凝っている。
温泉。
部屋の内風呂もあるのだが、
日帰り客も訪れるという、
薬師温泉(露天風呂付きの洞窟風呂)は、外にある。
もちろん男女別で、時間により、入れ替わり制。
入口。
この奥にうち風呂+露天風呂がある。雰囲気満点だが・・・・。
お湯も、琥珀色で、ものすごくあったまるし、肌もすべすべになるのだが、(一瞬だけ)
とにかく、せまい・・・・。(泣く)
宿泊客だけでもほとんど満員の状態だったので、入るスペースがないほどだった。
もう一方の方は、これよりは広いようだったが。
部屋のお風呂にゆっくりと入りなおした。
もちろん、こちらも琥珀色の熱いお湯が出る。
薬師温泉の、手打ちそば処「涼庵」(左)と、「名主の館」(右)。
「名主の館」は、宿泊もできる。
裏山のハイキング・コース(能忍寺)から見た正翠荘。山側のエントランスのある方。
ロビーで買うことができる、
付近の三芳(ちょっと前まで「村」だった。
現在は南房総市の一部)特産の牛乳で
つくられたアイスクリーム。
ものすごく濃厚で絶品。
三芳は、酪農がさかんらしい。
出発前にどうぞ。
海に向かってゆるやかに下る道。
美しい建物を振り返る。ガラスに緑が映ってほんとうに美しい。
下界の花々。
バスを待つ間、漁村を散策。
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